【 2018年3月読書会①:内容と感想 】

　3月の定例読書会です。今回はシルバーバーチの教え上巻の7章『正しい祈りとは』から学びました。
祈りの目的は単純明快ですが、とても崇高で大切な行為であり、真の祈りを行うことはとても難しいことだと感じます。でもこれからも学び、理解を深めていきたいと思います。

以下、抜粋と感想です。

『抜粋』
真実の祈りは、あなた方にとって奉仕（サービス）の準備を整えるためのものです。あなた方を、より高度なエネルギーと調和させるための手段です。本当の祈りとは、誰かがつくった祈りの文句を意味も分からずに繰り返すことではなく、全身全霊を込めて到達できる最も高い次元にまで魂を引き上げようとする行為のことです。そのとき、祈りの結果としてもたらされるインスピレーションによって魂が満たされ、霊性が強化されるのです。　　　113ページ4～9行

――祈りによって霊界の人々の援助を得ることは可能でしょうか。
もしあなたが、真心を込めて祈るなら、それによってより高度なエネルギーを受け入れやすくなります。祈るという行為そのものが魂を開かせるのです。もちろん全身全霊を傾けた祈りのことです。単なる願い事は祈りではありません。真実の祈りは重要な霊的修練なのです。　　114ページ6～9行
『感想』
シルバーバーチは祈りについて自身の魂を全身全霊で引き上げようとする行為、重要な霊的修練と述べていますが、その結果として自身の魂が強化され霊的成長とより良い奉仕へと繋がるのだと思います。単純明快ですがとても困難です。しかし、地上世界の何よりも価値のあることだと思います。祈りへの理解を深め、自身の血肉にしていきたいと思います。

『抜粋』
交霊会で何の動きも生じていないと思われるようなときでも、実は静寂の中で霊的な反応が起きています。それが刺しゅうの中に織り込まれることになるのです。昼も夜も、巨大な織物は休むことなく織り続けられ、ついには地上全体を被うことになります。皆さんは、その仕事の一端を担っているのです。　　　117ページ6～9行
『感想』
霊界の高級霊は常に地上人類のために働きかけています。しかし、真理を知ったとはいえ霊界からの働きかけを実感することが難しいので、物的視点に振り回されがちになります。人生の全ての時間を、今この時も高級霊や守護霊と共に歩んでいるのですが、こうしてブログを書いている時だけでなく常日頃から高級霊や守護霊と共に歩んでいる実感を感じながら生きていけるようになりたいと思います。そうなれれば霊的手ごたえや真理普及への成果のようなものをより感じ取れるようになるのでは？と思いました。

『抜粋』
――酒浸りの親を更生させたいという幼い子供による祈りは効果を発揮するでしょうか。
　真摯な祈りには必ず霊力がともなうものです。が、その霊力がどこまで物的次元に転換されるかとなると、いろいろな条件を考慮しなければなりません。今おっしゃった例で言えば、子供の父親の霊性レベルが問題となります。祈りが父親の魂に届くか、あるいはあまりにも霊性が低いために霊的なことに何の反応も示さないかのどちらかが考えられます。 したがってご質問に対しては、イエスともノーとも言えません。　　　118ページ1～6行
『 感想 』
シルバーバーチは真理の普及に関して、時期の来た方に届けてあげるだけでよいと述べています。また無理に押し付けるようなことは強く諫めています。イエスも豚に真珠の比喩を使って真理の押し付けを諫めています。道徳的に倫理的に価値のある考え方でも心からその価値を理解しない限り押し付けは反発につながるのだと思います。
真摯な祈りや助言でもその相手の霊的成熟が十分でなければその心には響かないのだと思います。日常の中で様々な人と接する機会がありますが、霊的視点のもとに人間に対する理解を深め、よりよい接し方が出来るようになりたいと思います。

『 抜粋 』
すべての祈りは自らを高めようとするところから発するものです。人の役に立つことを願う祈り、知識や光明、叡智や導きを求める祈り、こうした祈りはすべて魂の進化の現れです。あなたの精神は肉体の一部ではなく、霊の一部、大霊の一部なのです。そしてそれは大霊に由来する力を秘めています。しかし、あなたがその力を使用できるようになるには 魂の進化が先決です。それなくして内在する大霊を顕現させることはできません。　　　118ページ8～13行
『 感想 』
上の内容は、とても大切なことを述べていると感じました。人間の秘めた霊的可能性を顕現させるためには、魂の進化が先決だとシルバーバーチは述べています。真摯な祈り、真摯な日常生活は魂の成長を促します。そして、魂の成長は、より真摯な祈り、より真摯な日常生活へと繋がるのだと思います。こうして相互に関連しながら人間を成長させるのだと思いますが、とてもとても大切なことだと思いました。

＊関西の読書会で学びましたが、魂とは霊の心の事を指します。

『 抜粋 』
祈りとは、大霊に近づこうとする魂の願望です。自己の内部の大霊を顕現しようとする 行為であり、その行為が魂を開かせ、それまで届かなかった段階に至ることを可能にする のです。
そこには不公平もえこひいきもありません。祈りは内部の大霊をより多く顕現させ、より多くの恩寵を引き寄せるための魂の活動です。大霊の恩寵は無限であり、あなたの魂は、その無限性を顕現させようと学んでいるのです。　　　120ページ10行～121ページ1行
『 感想 』
霊的成長とは神に近づくことで、神の意志を理解することにつながり、霊的真理への理解を深めていくことともいえます。神の思いにそった祈り、霊的真理にそった祈りは霊的成長と奉仕へとつながり、真の恩寵を手にすることが出来るのだと思いました。