【 2018年7月読書会①:内容と感想 】
7月の定例読書会です。今回はシルバーバーチの教え11章『死後の世界』から学びました。
以下は、霊訓からの抜粋と感想です。
『 抜粋 』
地上の人間は、美しさの本当の姿を理解することはできません。霊の世界の光、色彩、景色、樹木、小鳥、川、渓流、山、花、こうしたものがどれほど美しいか、あなた方はご存じありません。 184ページ12~14行
地上のいかなる天才的画家も、霊の世界の壮大で美しい眺めを絵の具で描き出すことはできません。いかなる天才的音楽家も、その音楽の素晴らしさを音符で表現することはできません。いかなる名文家も、霊界の美の一端さえ地上の言語で書き表すことはできないのです。そのうちあなた方も、こちらの世界へ来られます。そしてそのすべてに驚嘆なさることでしょう。そのときあなた方は、真の意味で霊界を知ることになるのです。186ページ最終行~187ページ5行
地上は今まさに五月、辺りは美に包まれています。皆さんは大霊の顕現を至るところで目にしています。生命の息吹が辺り一面に広がっています。そして皆さんは花の美しさや芳香に触れて、神の御業は何と偉大なことかと感嘆しています。
しかし、その美しさも霊の世界の美しさと比べるならば色あせて見えます。霊の世界には、地上の誰ひとり見たことがない花があり、色彩があります。地上にはない風景や森があり、小鳥もいれば植物もあります。小川もあれば山もありますが、どれ一つ取っても、地上のそれとは比較にならないほど美しいのです。
そのうち皆さんも、その美しさを味わえる日がきます。そのときはいわゆる「幽霊」になっています。 187ページ6~最終行
『 感想 』
上の内容は、霊界の自然や芸術の美しさを述べていますが、その美しさ素晴らしさは物質世界のそれをはるかに凌駕したもので、言葉では表せないものだと思います。先日、霊界の小鳥を自分なりにイメージしてみました。たくさんの色が調和した美しい鳥たちが、生き生きと動くたびにその色彩が光となって飛び散るような風景がイメージできました。霊界の素晴らしさを時にはイメージして、その存在をより身近に実感できるようになりたいと思います。
『 抜粋 』
こちらの世界に来て、芸術家は地上で求めていた夢をことごとく実現させることができるようになります。画家も詩人も大きな夢を達成することができます。与えられた才能を思う存分発揮することができるようになるのです。こちらの世界では、あらゆる才能や素質は、お互いに奉仕するために用いられます。霊界における以心伝心の素晴らしさは、ぎこちない地上の言語ではとても表現できません。心に思うことが霊の言語であり、それが電光石火の速さで表現されるのです。 185ページ10~15行
『 感想 』
神は摂理の一つとして埋め合わせの法則も作られました。シルバーバーチは、様々な状況から芸術的・文化的な才能を発揮できずに地上人生を終えた人も、霊界ではその才能を存分に発揮して奉仕することができると述べています。そう考えると、色々な分野で人の役に立てるように努力することはとても大切なのだと思いました。たとえ地上世界では奉仕という形で実を結ばなくても、その努力は魂に蓄積され霊界に帰ってからの奉仕につながるのではないかと思います。しかもその努力の経験は霊的家族(類魂)にも共有され、全体の霊的成長にも役立つことが出来るのです。霊的事実として1人の人間が行う奉仕の為の努力が大きな波紋を起こして広がり浸透していくのです。
『 抜粋 』
こちらには、金銭の心配がありません。生存競争というものがありません。弱者がいじめられることもありません。霊界での強者とは、弱者に手を差し伸べる力があるという意味だからです。失業などというものもありません。スラム街もありません。利己主義もありません。宗派もありません。教典もありません。あるのは大霊の摂理だけです。 185ページ最終行~186ページ3行
『 感想 』
この地上世界と霊界は隔絶した世界ではありませんが、この世(地上世界)に生きる人間は個々人の霊体に肉体という物質を携えて生きなければなりません。シルバーバーチは物質は幻影に過ぎないと述べていますが、ほとんどの人間がその事実を知らないために、金銭問題、生存競争、失業、利己主義などの問題が出てきます。それでも人類全体の着実な霊的向上によって、度を越した利己主義が愚かであることが多くの人の共通認識になっていると思います。霊的にも多くの問題と課題が満載の地上世界です。霊的真理を知ったものとして大霊の摂理をより理解し、その普及へとつなげたいと思います。
『 抜粋 』
物質圏へ近づくにつれて、霊は思うことが表現できなくなります。正直に言って私も、地上界へ戻るのは気が進みませんでした。それなのにこうして戻ってくるのは、地上界のために役立ちたいとの約束をしたからであり、あなた方地上人に対する愛があるからです。あなた方への奉仕が、私に喜びを与えてくれるのです。 186ページ4~7行
『 感想 』
シルバーバーチは自己犠牲を伴う奉仕の大切さを説きます。高級霊が地上人類の為に働きかけるには、霊的波長を下げて地上世界へと近づく必要があるそうです。それは大きな霊的犠牲や苦痛を伴うもののようです。別の場所では、その事実が自己犠牲と奉仕の姿勢を表しているという意味合いの事も述べています。その犠牲や苦痛の大きさは私には本当に僅かに空想することくらいしかできません。もしかしたら、地上人が身をていして人の命を救う以上に苦しいことなのではないかとも考えました。ささやかでも自己犠牲を厭わない奉仕が出来るようにしたいと思います。
『 抜粋 』
死後の目覚めは理解力が芽生えたときに起こります。霊的知識があれば目覚めはずっと早くなります。その意味でも私たちは、無知と誤解と迷信、間違った教義と神学を無くすために戦わなければなりません。それらは、死後の目覚めの妨げになるからです。そうした障害物が取り除かれるまでは、魂は少しずつ死後の世界になれていくほかはありません。そのための長い長い休息が必要となります。 188ページ2~6行
『 感想 』
死後の目覚めは霊的真理を知っていればずっと早くなるが、霊的無知と間違った教義や神学によってそれが阻害されていると述べています。それでも時間をかけて目覚めていくのですが、その事実は霊的真理が地上世界に十分に広がっていないことを意味すると思います。死後の目覚めの問題は、霊的無知・間違った教義と神学による弊害の一部に過ぎないのです。霊的無知によって地上世界の全ての不幸が引き起こされるのです。こういった個々の問題の背景に多くの不幸があり、その原因は霊的無知にあるのだということを思い起こしていきたいと思います。
『 抜粋 』
——霊界ではシェークスピアとかベートーベン、ミケランジェロなどの歴史上の天才的人物に会うことができるでしょうか。
特に愛着を感じ慕っている人物には、大抵の場合、会うことができるでしょう。生前、世の中のために役立つことをしたことで人々から愛されてきた人間は、その愛が共感の絆をつくり出し、それが霊界で両者を引き寄せることになります。 193ページ3~7行
『 感想 』
上の文章で、質問されている内容は、死後の世界に関しての素朴な質問だと思います。愛と共感の絆が人と人を引き寄せる素晴らしい世界・法則を創られた神への理解は、シルバーバーチの霊訓があってこそ可能だと思います。可能な限り多くの人にシルバーバーチの霊訓との出会いを果たしてほしいと思います。
『 抜粋 』
——霊界での移動のスピードには限界がありますか。
霊界での移動には時間と空間の制約はありません。霊界の生活に慣れた者には、時間と空間の制約はないのです。各自の思念と同じ速さで、どこへでも行くことができます。霊界では、思念は実在性を持っているのです。霊界に住む者にとっての移動のスピードは、各自の霊性の高さによって制約され、自分の霊的レベルを超えることはできません。また、各自は自分が到達した階層よりも高い階層へ行くこともできません。それが霊にとっての限界です。霊的世界における限界なのです。 198ページ1~7行
『 感想 』
霊界では、地上世界でいう瞬間移動が実現するのだろうと思います。瞬間なのに霊性によってそのスピードや範囲が変わるとも述べています。私の解釈では霊性は知識と利他心の合わさったものだと想像しますが、霊性の向上に努め、霊界の様子を少しでも理解できるようになりたいと思います。
『 抜粋 』
———例えば死刑執行人のような罪深い仕事に携わっている人は、霊界でどのような裁きを受けるのでしょうか。
もしもその人が、いけないことだ、罪深いことだと知っていたなら、それなりの報いを受けるでしょう。しかし、悪いことだと思わずにそれをしていたのであれば、別に咎めは受けません。
———動物を殺して食べるということについてはどうでしょうか。
動物を殺して食べるということに罪の意識を覚える段階まで魂が進化した人間であれば、悪いと知りつつやることは、何事であれ許されません。やはりそれなりの報いを受けます。その段階まで進化しておらず、悪いとも何とも感じない人は、別に罰は受けません。知識には必ず代償がともないます。責任という代償です。 200ページ4行~201ページ1行
『 感想 』
シルバーバーチは知識には責任が伴うと色々な場面で述べています。霊的な知識を得た私は、自らを高める努力と共に、霊的無知な人に対して愛・寛容・慈悲の心で接することが出来るように努力しようと思います。