4月の読書会です。今回は先月と同様に、宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像の後半部分から学び、讃仰の祈りを唱和しました。
⑶霊界の宗教とは
①すべての霊が「唯一・共通の宗教」を信じている
②信仰対象は大霊である「神」と神が作が造った「節理」——すべての霊が、神の摂理による支配を認識している
③摂理に一致した生き方が、そのまま信仰実践となっている——霊的成長に関わる「利他性の摂理」と「カルマの摂理」
④霊界の宗教には、地上のような宗教組織や宗教形式はない——あらゆる点で、地上の宗教とは正反対
地上世界では無数の宗教が存在し、それぞれが自らの正当性を主張し対立対立していますが、霊界では全ての霊が「唯一・共通の宗教」を信じています。全ての霊(人間)が神と神の造られた摂理による支配を当たり前のものとして実感するがゆえに、霊界における信仰対象は「神と神の摂理」になるのです。
神の摂理は地上世界の肉体を携えた人間(霊)と肉体から解放された霊界の霊(人間)のどちらにも働きますが、霊的成長に関わる節理の中から「利他性の摂理」と「カルマの摂理」はどちらの霊・人間にも働きます。霊界では霊的感性が地上とは比べ物にならないくらい強いので、自らの霊的成長の喜びと周りの霊が霊的成長する喜びをストレートに味わうことができます。対して、利己的な思いを抱けば直ちに自らの霊性が萎んでいくことをリアルに実感します。それはストレートに魂の苦しみに直結します。霊界は、摂理に調和し利他愛に生きることの喜び、摂理に反し利己的に生きることの苦しみをリアルに実感する世界なのです。霊的実在、物事の霊的本質への感覚が、地上世界とは比べ物にならないくらい強い世界なのです。それゆえに、霊界ではすべての霊が自らの意思で利他性の摂理に沿った利他と奉仕の生活(信仰)の日々を過ごしているのです。
霊界の宗教には宗教組織や宗教形式はありません。純粋な霊的世界である霊界は、肉体・物的制約から解放された世界です。地上の宗教は威厳を示し、影響力を維持するために、儀式・組織・建造物などを利用することもあります。なかには、純粋に宗教的価値があると信じている方もおられると思います。しかし、宗教の本質・霊的視点に立ったときに、そうした宗教組織・宗教形式などは必要ないのです。霊界の宗教は真の宗教です。宗教の本質を示しています。霊界の宗教には宗教組織や宗教形式はないのです。
⑷真の宗教とは(正しい宗教の定義)
①信仰対象は、大霊である「神」と「神の摂理」
②摂理に一致した生き方(摂理に沿った日常生活での実践)
③宗教組織や宗教形式(教祖・教義・儀式・布教活動・宗教的施設)は必要ない
④自らの努力によって自分自身を救う自力救済的生き方
⑤一人一人の霊的成長と、霊的同胞世界の確立を目的とした生き方
地上における真の宗教は霊界の宗教の写しです。霊界の宗教が反映したものです。それは、神と神の摂理に対する信仰です。唯一の神への信仰、真の一神教・正しい一神教といえます。信仰対象は霊界の宗教と同じく、大霊である神と神の摂理です。
*神は言語を超越した存在ですが、シルバーバーチは大霊と呼んでいます。神という用語は無数の宗教で使われ、間違った解釈、都合の良い解釈、人為的な教義により神の概念は真実の神から大きく外れてしまいました。正しい神の概念を一から打ち立て直すために、シルバーバーチ霊は神に対し大霊という表現を用いて説いたのです。
霊界の宗教と同じく、地上においても摂理に一致した生き方(日常での信仰実践)が真の宗教のありかたです。霊界において人間(霊は)肉体から解放され、神と神の摂理をストレートに実感することができます。なので、霊界の全ての人間(霊)は全員が神に対する純粋な信仰者なのです。肉体を携え、物的世界に生きる地上の人間は、それぞれにおいて信仰を維持することにさえ困難が伴います。これが地上世界の宿命です。だからこそ、信仰を維持継続する努力の積み重ねで霊性が磨かれるのです。地上人生においても死後の霊界人生においても、霊的成長と奉仕の道へとつながるのです。
霊界の宗教と同様、真の宗教には宗教組織や宗教形式(教祖・教義・儀式・布教活動・宗教的施設)は必要ない 、ということです。霊界は、純粋な霊的世界・非物質的世界です。魂・心の中がストレートに反映・現実化します。霊界は純粋な霊的生活、純粋な神と神の摂理への信仰の世界です。地上世界をはるかに超越した霊的信仰の世界では、神と神の摂理に対する信仰以外には何も必要ないのです。結果として、真の宗教には宗教組織や宗教形式(教祖・教義・儀式・布教活動・宗教的施設)は必要ないのです。
*地上世界は物的世界なので、読書会や神への祈りを捧げるために使う場所・会場は必要です。イエスの再臨を前提に、イエスの教えであるシルバーバーチの霊訓・霊的真理を信仰実践する人間が集い、学び祈りを捧げる場は真の宗教的な場になるのだと信じています。そうでない宗教的な場は、人間にとってマイナスでしかないのです。
真の宗教とは、自らの努力によって自分自身を救う自力救済的生き方 、ということです。自力救済とは、霊的真理の実践項目である霊優位(霊主肉従)の努力、利他愛の実践、苦しみの甘受の三つの実践項目を実践することです。肉欲・物欲・金銭欲など様々な欲望の放縦に歯止めをかけ、霊的意識を優位にする努力、自らの霊優位の努力を前提とした利他愛の実践、苦しみを糧とし霊的成長へとつなげる霊的実践が自力救済への道です。イエスの教えであるシルバーバーチの霊訓・霊的真理を道標とし、こうした実践努力を重ねることで自力救済が成し遂げられるのです。
真の宗教とは、一人一人の霊的成長と、霊的同胞世界の確立を目的とした生き方です。地上における真の宗教=霊界の宗教ですが、純粋な霊的世界である霊界では、全ての霊が霊的成長の道を歩み、霊的同胞世界が確立しています。しかし、地上ではほとんどの人間が霊的無知の状況にあります。スピリチュアリズム以外の地上の宗教は霊的無知の状態にあり、砂上の楼閣と同じです。霊的無知とは、イエスの教えであるシルバーバーチの霊訓・霊的真理を知らないということです。霊的無知を無くし、地上世界に霊的真理を広めることで、宗教を含め全ての分野に霊的真理が適用されます。そうしてこそ、 一人一人の霊的成長と、霊的同胞世界の確立を目的とした生き方が当たり前の地上天国が実現するのです。
*私はスピリチュアリズム(イエスの教え・シルバーバーチの霊訓に基づく真理)は霊的事実に基づいた真の宗教だと信じています。社会的・道徳的・政治国際関係・教育・科学・物理・文学・芸術など全ての分野に適用できる実用的なものであり、完全な宗教だと信じています。宗教とは、個々人の理性的判断と厳しい検証がなされるべきものと考えています。それは、宗教が人の人生を決定する基盤となるからです。私はスピリチュアリズムの霊的真理はそうした全ての検証・審査を完全にクリアするものだと考えています。全ての人が手にして、人生の指針となることを心から願っています。だからこそ、スピリチュアリズムの霊的真理に対しても既存の宗教に対しても、幅広い視点から厳しい検証をしてもらいたいと願っています。
⑸ 霊的真理の普及によって達成される人類史上“最大の宗教革命”
①霊的真理の普及にともない、地上の間違った宗教は消滅していく
②スピリチュアリズム(霊界における唯一の宗教)が地上に確立するには、長い期間がかかかる(何百年~千年)
③スピリチュアリズムによる宗教革命の成功は、すでに確定しているが、革命が完全に達成されるまでには、悲劇・不幸・苦しみが続くことになる
霊的真理の普及に伴い、地上の間違った宗教は消滅していきます。霊的真理は既存の宗教と違い、人間(霊)を霊的牢獄に閉じ込めることはしません。真の自由、幸福へと導いてくれる宗教です。霊的真理は全ての分野に応用でき、実生活でも指針となる実用的な宗教なのです。人々の理性と自由意思による選択で、霊的真理は自然に普及していきます。霊的真理は自然な形で全ての宗教と置き換わり、地上の間違った宗教は消滅していきます。
スピリチュアリズム(霊界における唯一の宗教)が地上に確立するには、長い期間(何百年~千年)がかかります。価値ある改革には相応の時間が必要です。それは、多くの人が理解していると思います。霊的真理による宗教革命も同様です。スピリチュアリズムの霊的真理は、人類社会の全てにおいて根本的な大転換を及ぼします。今の地上世界にある様々な価値観・社会構造・宗教の在り方の大転換です。地上世界の全てを真に価値ある方向へと転換する人類史上最大の壮大なプロジェクトです。宗教においても真に価値ある人類史上最大の宗教革命を起こします。その達成には必然的に長い時間がかかるのです。
スピリチュアリズムによる宗教革命の成功は、すでに確定していますが、革命が完全に達成されるまでには、悲劇・不幸・苦しみが続くことになります。霊的無知は宗教の本質に対しての無知でもあります。既存の全ての宗教は、宗教の本質を知らない霊的無知の土台の上に立っています。結果として、既存宗教は人類に害悪を及ぼし霊的不幸に陥れています。時代が変わり、そうした既存宗教の醜い本質が表に出るようになりました。宗教革命の成功はすでに確定していますが、霊的真理がすべての人類にいきわたり、革命が達成されるまでは、地上に悲劇・不幸・苦しみが続くことになります。
以下は、活用資料へのリンクです。※リンクと資料の使用に関しては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。
宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 ↗
46:03(3)霊界の宗教とは
01:11:18(4)真の宗教とは(正しい宗教の定義)
01:36:57(5)霊的真理の普及によって達成される人類史上“最大の宗教革命”
01:52:25 ・学習のおわりに(スピリチュアリストの皆さんへ)
インフォメーションNo.49 “スピリチュアリズム大国・日本”への道筋 讃仰の祈りについても触れています。↗
以下は、参加メンバーの感想です。
今回の読書会で、真の宗教を学びましたが、幼少期から拝み、祀ってきた対象のことについても思い返しました。信仰宗教を持たないまでも、毎年大晦日からお正月に行われる初詣、先祖供養や法事は、あの世と呼ばれる霊界への行事として今もなお続いております。私も、人から「宗教やってるか」と聞かれると「先祖崇拝です」と答えていました。シルバーバーチを通して霊界の宗教は、真の宗教であり、霊界の方々は皆、唯一・共通の宗教を信じていることがわかり、凄く納得し、これは本物だ…と感動しました。自分自身の中で、それは理屈ではなく根拠のない確信でした。シルバーバーチの霊訓をはじめ、普及会さんの存在と出会えたことに感謝します。そしていつの日か、霊界同様、地上界も、神の摂理・大霊が信仰対象になっていくと信じて、読書会終盤に「神への讃仰の祈りと誓い」を、唱和しました。 50代女性
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