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【 2018年8月読書会①:内容と感想 】

 8月の定例読書会です。今回はシルバーバーチの教え12章『睡眠中は何をしているのか』から学びました。

今回は1人で行いました。

以下は、霊訓からの抜粋と感想です。


『 抜粋 』
実は、すべての人間が睡眠中に霊界を訪れています。これは霊的身体を死後の環境に適応しやすくするための大霊の配慮の一つなのです。その体験は、いよいよ肉体との縁が切れたときにショックを和らげてくれます。そして地上時代に霊界を訪れたときの記憶が徐々に蘇り、新しい環境への適応が促進されるようになるのです。それはちょうど地上生活の中で、子供の頃の体験を思い出すようなものです。   204ページ5~9行

『 感想 』
上の内容にあるように、睡眠は肉体の休養と同じく、事実として霊的にも重要な意味があるのだと思います。真理を知ってからは自身の睡眠もそうですが、他人の睡眠に対してもこれまでより妨げにならないようにしています。私は、クリニックでレントゲンの仕事をしていますが、知人の紹介で昨年に介護の資格を取得し、またまた他の人の紹介で週に一度だけ高齢者の療養病棟で看護助手として働いています。私にとって人様に寄り添い、肉体的霊的により良い環境を整えるために試行錯誤することのできる素晴らしい体験をさせてもらっています。その一つとして睡眠環境を考えたケアを細やかですが心がけています。このような気持ちで仕事に取り組めることに、霊的真理に出会ったことの素晴らしさを改めて感じています。


『 抜粋 』
物質界では(脳を中枢とする)小さな意識しか持てないため、より大きな霊的意識の中で生じたことを思い出すのは困難です。   204ページ10~11行
睡眠中、あなた方の霊は肉体から抜け出ていますから、当然、脳から解放されています。脳はあなた方を物質界につなぎ止める肉体器官です。睡眠中、あなた方は魂の発達程度に応じたバイブレーションの世界での体験をします。その時点ではあなた方はそこでの体験を意識しているのですが、肉体に戻って睡眠中の体験を思い出そうとしても思い出すことはできません。それは、霊界での体験の方が地上よりも大きいからです。小さなものは大きなものを包むことはできません。そのために歪みが生じるのです。   206ページ11~207ページ4行
夢が支離滅裂になりがちなのは、肉体の制約から離れて霊界へ行っていた人間が、再び肉体に戻ってその体験を思い出そうとすると、物質的制約の中でそれが歪んでしまうからです。   210ページ2~4行

『 感想 』
人間は地上世界と比べようがないほど大きく美しい霊界(死後の世界)へ睡眠中に訪れます。でも、霊的に小さい人間の脳では、大きな霊的世界での体験を正確に記憶することが出来ません。なので、変な夢になってしまうのです。目覚めた後に霊界での体験の記憶が歪んでいても、思い出せなくても肉体の死後にちゃんと役立つのだとシルバーバーチは述べています。全ての人間が当たり前のように体験している睡眠だけをみても、これだけの目的を持って神はこの仕組みを創ったのだと思います。シルバーバーチは神を完璧な愛、完璧な知性の持ち主とも表現しますが、この事実だけを見てもまさに神は全知全能の存在なのだと思います。


『 抜粋 』
ある者は睡眠中に暗い階層へ行きます。この場合、二つのケースが考えられます。一つは、その人の霊性のレベルが低いために、親和力によってそれに見合った環境へ惹きつけられるケースです。もう一つは、霊性の高い人が(低い階層の霊たちを)救済するために、自ら願って出向くケースです。   204ページ最終行~205ページ4行

——死んでから低い階層に行った人はどんな状態のなのでしょうか。今おっしゃったように、やはり睡眠中に訪れたときのこと——多分低い階層だろうと思いますが——を思い出すのでしょうか。そしてそれがその人の死後の世界への適応に役に立つのでしょうか。
低い階層に惹きつけられていく人は、睡眠中にその階層を訪れているのですが、その時の記憶は死を自覚するうえでは役に立ちません。なぜならそうした人が目覚める階層は、地上ときわめて似ているからです。死後の世界は低い階層ほど地上によく似ています。バイブレーションが粗いからです。高い階層ほどバイブレーションが精妙になります。   206ページ2~9行
『 感想 』
霊性の向上こそが地上人生の目的ですが、それは死後の世界でもそうだと思います。霊性の向上は神へ近づくこと神の御心をより知ること=完璧に働く霊的法則をより理解すること=霊的真理をより深く理解することだと思います。上の文では、霊的に幼い魂の持ち主は幼すぎるが故に、睡眠中に訪れる幼い世界(物質世界と変わらない世界)での体験では、死後の霊的覚醒に役立たない事実を述べています。それでも、地上生活での様々な経験を通して人間は霊的成長をなしていきます。色々な切り口から霊的真理の普及を試みることで、縁のある人に霊的真理への目覚めのきっかけを提供できるようにしなければと思いました。


『 抜粋 』
霊的知識を知らなかった人は、霊界に適応できるようになるまで長い期間、眠った状態に置かれます。あらかじめ知識があれば地上から霊界への移行がスムーズになされ、新しい自覚が早く得られるようになります。   209ページ1行~3行

『 感想 』
霊的に無知な人は死後の世界への適応がスムーズになされないことを述べています。その問題だけを考えると、眠ったような状態で時間をかければ死後の世界へ適応できるのだからそんなに大きな問題ではないのではないか!とも思えそうですが、霊的無知は多くの不幸の温床になります。利己主義がはびこること、拝金主義、物質主義、血縁が何よりも大切、人種差別、肉体的知能的な能力主義、経済的物質的な結果主義、戦争、殺人、犯罪、性的堕落など数え上げればきりがありません。しかも、これらの過ちが地上人生だけでなく、過ちをした当人の死後の生活から来世まで尾を引いて行きます。霊的無知の解消は、人類が自ら招いている多くの不幸を消し去る唯一の手段でもあるのです。


『 抜粋 』
あなた方の心が愛と奉仕の精神に満たされているときは、あなた方を道具として用いようとする高級霊が引き寄せられます。憑依もそれと同じ法則によって発生します。法則は善の方向だけに働くのではなく、悪の方向にも働きます。最高の奉仕のために働く法則は、悪なる行為にも働くのです。あなた方は高く上がることができますが、低く堕ちることもできるのです。どちらも同じ法則(親和性の法則)の働きです。その法則は、あなた方の選択に応じて働きます。   212ページ10行~213ページ1行

『 感想 』
人間は誰しも霊的に高い意識と低い意識の中を揺れ動きます。霊的真理を知った私は、理想と自身の内面とのギャップに苦しみます。私は霊媒体質ではないので、憑依に苦しむことはありませんが、霊媒体質の方は低級霊の影響をよりストレートに受けるのでとても大変な苦労をされるようです。とはいえ、気づかないだけで私も高級霊から低級霊までその影響を受けながら過ごしているのです。
真理を知ったとはいえ、肉体を携えた人間なので、低い意識に支配されることも避けられませんが、霊的真理が指し示す指針のおかげでそこに気づき、正しい方向へと修正する努力をすることが出来ます。
これは本当に恵まれていることだと思います。本当に最高の宝を授けられたのだとしみじみと思います。より多くの方に本当の幸せを実感してもらうためにも霊的真理の実践と普及に努めたいと思います。