【 2018年11月読書会①:内容と感想 】
11月の定例読書会です。今回はスピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべの2章「神はときには荒れ狂う嵐のごとく……」から学びました。
今回の読書会は1人で行いました。
以下、抜粋と感想です。
『 抜粋 』
「特殊な考えが浮かんだ時、それが自分の考えなのか霊界から送られてきたものかを見分けるにはどうしたらよいでしょうか」
「そうしたことはすべて、精神をいかにコントロールするかに係わる問題です。精神があてどもなくフラフラしている状態から、意識的にきちんと支配下において、完全な静寂の中で高度な波長がキャッチできるようになることです。直観がひらめくのはそういう時です。波長が高く、速く、そして微妙だからです。地上的な思念はのろくて、不活発で、重々しく感じられます」
「地上で最高といえるほどの魂にも同じことが言えるのでしょうか」
「言えます。すべての魂に当てはまります。よくお考えください。人間は本質的に二重の要素をそなえているのです。動物時代の本能の名残りと神の分霊とがあって、それがあなたの存在の中で常に葛藤しており、そして、そのいずれかを選ぶ自由意志を持つあなたがいるわけです。そこに進化の要素があるのです。あなたとしてはなるべく動物性を抑え、潜在する神性を発揮する方向で努力しないといけません。 45ページ8行~46ページ8行
『 感想 』
すべての人間が霊的な目標を定めて地上に生まれ、人生において必要な体験を重ねていきます。人間は自由意志を持っていますが、自由意志は肉体の影響を強く受け、生まれる前に定めた目標とは違う選択をしてしまいがちです。文字にすると軽くなりますが、肉体の影響、地上世界に近い低級霊は現実に存在しますし、しっかり認識しないといけないと私自身は思っています。
まだまだ学びの途中で、これまでの私自身の歩みを振り返ると真っすぐな道ではないですが、それでも守護霊を始めとした霊界の愛と寛容と忍耐による導きがあったのだという思いは強く持っています。
心の静寂は霊界との繋がりを強め、高級霊の働きかけに対しての感受性を高めますが、自身の選択が霊的に正しいのかという判断は私自身としては不可能のように感じています。
それでも全ての人間に霊界の導きは絶対にありますし、心を静寂の中に置き、理性と良心で正しいと思う選択をするよう努力を積み重ねたいと思います。
『 抜粋 』
「大きな悟りは大きな悲しみから生まれるものです。人生は“埋め合わせ”の原理によって営まれています。日陰のあとには日向があり、嵐になれば避難所が用意されます。光と闇、嵐と晴天、風と静寂――こうしたものはすべて大霊の配剤なのです。大霊は生命活動の全側面に宿っております。闇があるから光の有り難さがわかるのです。争いがあるから平和の有り難さがわかるのです。人生は比較対照の中で営まれています。魂は辛い体験、試練、苦難のるつぼの中で真の自我に目覚め、純化され、強化されて、より大きな人生の目的と意義を理解する素地が培われるのです」 50ページ6~12行
『 感想 』
シルバーバーチは苦難の大切さを説きます。苦難を通して比較対象の経験を通して学ぶと述べていますが、私もそうだと思います。苦難は苦しく嫌なものですが、その背後にある学びと神の愛に思いを馳せて、これからの人生で与えられる苦難に向き合っていきたいと思います。
『 抜粋 』
「では、苦難は霊性の開発に必要なことを気づかせるために意図的にもたらされることがあるということでしょうか」
「そうです。魂がその深奥にあるもの、最高のものを発揮するには、さまざまな体験を必要とするからです。魂は永遠の存在であり、それまでの思念の一つ一つの結果、口にした言葉の一つ一つの結果、行為一つ一つの結果をたずさえており、結局今のあなたはあなた自身がこしらえた――一秒ごとに、一分ごとに、一時間ごとに、一日ごとに、一週間ごとに、一ヵ月ごとに、一年ごとに築いてきたことになるのです。自我の成長は自分で達成するのです。そして、行う行為の総決算があなたの現在の進化の程度を決めるのです。自分以外の誰にもそれはできないのです」 50ページ後ろから1行~51ページ8行
「その現在の人格は各自がこの地上で行ってきた行為の総決算だとおっしゃるのでしょうか」
「その通りです。これまでに行ってきたことの結果が今のあなたであり、今のあなたが行うことが未来のあなたをこしらえるのです。因果律は一瞬の途切れもなく、しかも完ぺきに働いています。完全にでき上がっていますから誤るということがありません。人間界では国家が定めた法律をごまかすことができますが、大自然の摂理をごまかすことはできません。なぜなら、魂にはそれまでの行為の結果が永久的に刻み込まれており、その有りのままの姿があなたであり、それと違うものに見せかけようとしても通用しません」 52ページ1~9行
『 感想 』
過去の生き方が現在の人格を作っている。誰にでもシンプルで解りやすいことだと思いますし、事実だと思います。これも全ての人間に平等に働く節理の一つですが、そこに神の深い愛があるのだと知識としては思います。
私は、この部分を読んだ瞬間にどうしても自らを省みることになります。自身の醜さや未熟さが大きな壁として目の前に立ちはだかっているような暗い気持になります。
それでも静かに自身を振り返ると、以前ならこの部分を読んで暗い気持ちになり沈んでいたのが今回は高い壁を目の前にしながらも以前ほど沈んだ暗い気持ちにはなっていないように感じています。
でも高い壁を前に暗い気持ちになる感覚はまだまだ大きく有りますよ・・・・・
そういう気持ちになるということは、内省の苦しみの背後にある節理の素晴らしさや神の愛を私自身が深く理解実感することが出来ていないのだと思います。
冷静に霊的真理に則して考えると、聖人君子であろうと、弱く醜い人間であろうと、これまでの自身の生き方がその人格を作っているという事実、それも節理の一環であって、神はその摂理を通して人間への愛を届けているのだと考えることが出来ます。
霊訓を読んで霊的真理・霊的事実に立ち返り、静かに節理と神の存在について思い直していくことは本当に大切ですし、これから何度も何度も続けていこうと思います。
『 抜粋 』
「あなたやわたし、ここに集える者と霊団の者全員が利己的な物質中心思想が生み出す不平等を撃破して、代わって大霊の恩寵をすべての子等に行きわたらせ、病気やスラム街、不健全なものや貧困、そのほか人間の魂と身体とを拘束するものすべてを何としてもこの地上から駆逐しようと固く決意することです。それらはみな間違ったことだからです。各自に内在する神性を自覚させ、人間として為すべきことは何であるかを、この地上を去る前に自覚させてあげないといけないのです」 53ページ5~10行
『 感想 』
現在の地上世界で起こっている様々な不幸や悲しい出来事の原因は人間の利己主義と物質中心主義だと、解決の為に人間に内在する神性への自覚と人間として為すべきことを自覚させないといけないと述べています。私もそう思いますし、その事実を真に理解するには個々人の霊的真理に対しての実践と学びが必要だと思います。現状では霊的真理に価値を見いだし、学び実践しようとする人は極少数だと思いますが、未来の為に頑張っていこうと思います。