【 2023年12月：内容と感想 】

12月の読書会です。先回は、スピリチュアリズム思想の大樹の前半部分、「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」と「宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」について学びましたが、今回は後半の思想体系Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3つの思想体系と、シルバーバーチの教え（上）６章 すべてを支配する神の摂理から学びました。そして、最後は皆の心を一つとして、神への讃仰の祈りを唱和しました。


大阪スピリチュアリズム・サークル「シルバーバーチ読書会」 2022.10 スピリチュアリズム思想の総合的理解について　↗

シルバーバーチの教え（上）６章 すべてを支配する神の摂理 ↗

スピリチュアリズムとは（思想体系Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ）↗

インフォメーションNo.49 “スピリチュアリズム大国･日本”への道筋 讃仰の祈りについても触れています。　↗

スピリチュアリズムの思想体系は三つに分けられます。大樹では三つの大枝で示されています。 一つ目の大枝である思想体系Ⅰは人間という存在を時間軸で見たものです。地上に生きる私たち人間は肉体を持つ存在ですが、人間の本質は霊です。肉体を携えた霊である人間が地上人生を生き、肉体の死を迎え、肉体から解放された霊的存在となり、幽界を経て霊界へと生活の場を移し、また地上に再生するという時間軸での人間（霊）のサイクルを示しています。地上で肉体を持つ人間についての人間観、地上人生についての人生観、肉体の死についての死生観、死後の世界あの世に関しての死後世界観、生まれ変わり再生に関する再生観について確認しました。人間観・人生観・死生観・死後世界観・再生観はそれぞれが、大樹の大枝、思想体系Ⅰの大枝から連なる小枝となります。

思想体系Ⅱは二つ目の大枝です。思想体系Ⅱでは、地上の人間を取り巻く三つの世界について確認しました。人間を軸として重なり合い、上から下まで全体を水平に取り巻く（水平軸）世界のイメージです。地上人生を歩む私たち人間は、見た目には地上世界を生きていますが、人間は肉体を携えた「霊」であるということは、思想体系Ⅰで明らかになりました。霊的存在である私たち地上の人間は、地上世界と同時に、霊界（霊的世界）と全ての存在を創られた神・神の世界という三つの世界に取り巻かれていることが、思想体系Ⅱによって明らかになりました。神については神観・摂理観、霊界については霊的世界観、地上世界については地上世界観として思想体系Ⅱの大枝から解れる小枝となります。それぞれについて確認をしました。

思想体系Ⅲは、三つめの大枝です。思想体系Ⅲは、人間を中心とした霊的成長と実践軸です。その内容は主に三つで示されます。大樹では思想体系Ⅲの大枝から連なる小枝になりますが、その内容は霊主肉従の努力・利他愛の実践・苦しみの甘受となります。その他にも、祈り・瞑想・霊性教育などの実践項目もあり、これらも三つ目の大枝から連なる小枝になります。

シルバーバーチは節理の神を説きますが、節理を創られたのも神です。神の節理は完全無欠、完璧な法則です。人間はその摂理に調和すれば幸せを味わい、反すれば苦しみとなって自身に返ってきます。霊的無知に覆われた地上世界は、物質欲・金銭欲・権勢欲・名誉欲など、摂理に反し、自らを貶める要素に流され翻弄されています。物質第一主義・利己主義に覆われ、様々な悲劇・不幸が止むことがありません。人類を真の幸福へと導き、真実の救済を成し遂げるために、宗教の役割は不可欠ですが、既存の宗教は道を外れたり、初めから捏造された宗教教義を打ち立てたりし、人間に害悪を及ぼす存在へと堕ちてしまいました。シルバーバーチの霊訓から学び、スピリチュアリズムの全体像から学び、三つの思想体系から学び、実践を重ねる人間が増えていくことで神の摂理に調和し、地上から悲劇の連鎖をなくすことになるのだと確信しています。

人間は肉体を携えた「霊」であり永遠の存在です。肉体は有限ですが霊は永遠不滅です。その霊を成長させるために地上人生は存在します。そして、地上人生を終えて霊界入りした人間は、必要であれば何度でも地上に再生を繰り返します。そうしたサイクルの目的はすべて霊的成長のためなのです。人間を取り巻く地上世界・霊的世界・神の世界も神によって創られた世界であり、神の愛と英知が表現されたもの？と私は考えていますが、これらの世界も霊的に成長させる方向へと人間を向かわせていると信じています。そして、人間は霊的成長に伴い神に近づき、その御心に近づき、人々への奉仕と愛の心が大きく膨らんでいきます。しかし、肉体を携えた霊的存在である地上の人間は、どのように生きればよいのか？という問いへの答えと人生の指針が必要です。それは、霊的事実を基盤とした霊主肉従・利他愛の実践・苦しみの甘受に他なりません。私は霊的に未熟で弱い人間です。それは、日々痛感しています。それでも、愛と利他の思いから他者へ奉仕し、自身の心にあふれた心の充実感・感謝の思い、奉仕した相手の幸せを願い、困難を乗り越えてほしいと願う愛の思いが湧き出た時の静かな喜びは忘れられません。肉体を携えた地上世界では、失敗や反省のほうが多いのも事実ですが、霊的真理の素晴らしさを知った者として、地上世界に生きる全ての存在のために、幽界から高級霊界までおられる霊界の方々・存在者のためにも努力を尽くしたいと思いを新たにしています。

以下は、当日の参加メンバーの感想です。


今年の９月より読書会に参加できたことを嬉しく思っています。これも霊界よりのお導きではないかとを思っています。そして、以前よりも精神的に心が安定した気もします。今まで主にシルバーバーチの霊訓・スピリチュアリズム入門・続スピリチュアリズム入門を読んでいましたが、読書会に参加してシルバーバーチの霊訓を体系化したスピリチュアリズムの思想体系を学ぶ事により部分的・断片的に理解していた事がより正しく理解できてきました。より学ぶ為に思想体系のB Dも全て注文しました。沖縄読書会に参加して主宰者の平川さん、同胞のメンバーにも会えました。とても感謝しています。共に学べて心強く、自信も高まりました。来年は今年以上に学び、大霊の使命を託されたイエスに従い、「地球人類救済」の道具、兵士として、真理の正しい理解・霊主肉従の努力・利他愛の実践（周りの人々や動植物）・利他愛の実践（霊的真理の伝道）・苦しみの甘受、スピリチュアリストとしてまだまだ未熟な私ですが霊的人生を生き、霊的成長を高めていきたいと思います。　　60代男性