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【 2024年7月:内容と感想 】

7月の読書会です。今回はスピリチュアリズムの思想体系Ⅰの人生観の前半部分から学びました。

スピリチュアリズムの思想体系Ⅰは、人間を永遠の時間軸(霊的視点)から見たものです。その内容は人間観、人生観、死生観、死の直後の様子、死後世界観(幽界・霊界)、再生観に分けられますが、今回はその中の人生観の前半部分から学びました。

(1)多くの人の人生の実態
・「モノ」や「お金」があれば、幸せになれる
・死とともに人生は終わる・死後の世界はない
      ↓
・地上的・物質的な喜びや満足を追求する人生を送る
      ↓
・「死」が迫ってくると、「死ぬとき、どんな苦しみを味わうことになるのだろうか?」「死んだ後、どうなってしまうのだろうか?」と考え、「死」への恐怖に怯えるようになる


多くの人は、人生を地上限りのものと考えています。そうした地上的人生観では、モノやお金などの地上的なものが人間を幸せにする土台だと考えます。本来の幸せは霊的なものですが、霊的無知の状況にある大半の地上人は、物質的金銭的なものに幸せを求めているのです。金銭・食料・モノは地上人生を生きるのに最低限ではあっても必須であるのは確かです。しかし、霊的真理を知り、理解と実践を深めることで、金銭やモノに対するとらえ方、考え方は大きく変わっていきます。「足るを知る」という言葉がありますが、金銭やモノに溺れる人生の醜さを人間は知っています。しかし、本音のところでは、金銭的・物的に恵まれた人間のことを羨ましく思っているのも事実です。霊的真理を知ることで、そうした限界を超えることができるのです。それぞれに与えられる金銭・物的なものは霊的に活用することで、真の価値を発揮することになります。他者への奉仕のためのツールの一つへと変化していきます。物的身体を携えた霊的存在として、他者への奉仕の為に自身の心身を健全に保ち、生活環境を整え、より多くのお金やモノを霊的観点から他者への奉仕のために活用するようになります。

地上的・物質的価値観で地上人生を生きる人は、死と共に人生は終わる・死後の世界はないと考えています。死と共に自身は消滅するのだと考えています。それは、死への恐怖を呼び起こすことになります。自身の死について考えてこなかった人も年齢と共に肉体の衰えを自覚し、人によっては病を抱え、否応なく自身の死という問題と向き合うことになります。しかし、地上的・物質的価値観では自身の死の恐怖を乗り越えることはできないのです。それどころか、死の恐怖を増幅することになるのです。それは、霊的事実を知らない霊的無知であるということが、死の恐怖を生み出す最大の原因という現実を示しているのです。


(2)熱心な宗教者の人生観・・・・宗教的人生観
・教団の教え(教義)を守って信仰生活を送ることが正しい生き方
・最も価値があるのは、教義に忠実な信仰
・教義を守って信仰生活を送ることで、死後の救いと幸福が約束される
     ↓
・教団の教えを土台として、人生を送る
     ↓
・「死」が迫ってくると、「自分は、正しい信仰をしてきただろうか?」「自分は、本当に天国へ行けるのだろうか?」と、死後の行き先に不安や恐怖を募らせるようになる

*どんな人生を歩んだとしても、「死」の恐怖を克服することはできない
*「死」と「死後の世界」についての正しい知識がない = 霊的無知



熱心な宗教者の人生は、信仰されている宗教とその教義への深い信仰に基づく人生なのだと思います。教義を守り、教義に忠実な信仰生活を送ることで死後の救いが約束されると信じ、信仰生活に励まれます。更に、信仰する教義の教えを世界に広めることが最高の奉仕だと信じ、人生を捧げて宣教師となられる方も居られます。先日、そうした永く深い信仰人生を重ねられた末に、その宗教の間違いに気づき、スピリチュアリズムへと改宗された方のお話を聞く機会を与えて頂きました。間違った宗教を信仰することの霊的弊害と苦しみを深く学ぶ機会となりました。間違った宗教による洗脳であっても純粋に信仰し、その教えを広めることが最高の利他愛だと信じ、布教に勤しむ方の深い信仰姿勢から学び見習いたいと思わせてもらう有難い体験でした。

しかし、それでも、既存の宗教は、宗教として失格です。魂を束縛し、霊的成長を妨げ、人類を分断させ紛争や戦争の原因・要因となってきました。家族や友人、他の宗教との分断と憎悪を増幅させてきました。利己性を増幅させ、歪んだ宗教的な優越感・選民意識も生み出すことになりました。また、霊的事実・霊的真理に基づかない宗教の教義に染まった人間は、死後の霊界において地縛霊となって苦しみの時を過ごすことになるのです。これが、既存の宗教の実態です。

死の問題についても、既存の宗教では死への恐怖を克服することができないのだと、より深く理解することができました。死後の世界に対してもっとも一般的な他界観として、二分的他界観があります。キリスト教・イスラム教を含め、多くの宗教がこうした他界観を持っています。輪廻的他界観という宗教では少数派の古代インド宗教や仏教もあります。大まかに一括りにすると、どちらも地上世界での善悪の行為や信仰の程度によって天国や地獄へ行くことになる、と考えている点は同じです。純粋な信仰者であるほど、自身の信仰に不安を持つのではないかと私は思います。天国か地獄かの霊的事実に基づかない他界観では、自身の死後の地獄行きの可能性に怯えることになるのだと思います。既存の宗教による他界観は霊的無知を土台とした他界観です。それでは、死に対する問題を乗り越えることはできないのです。


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